小惑星探査機 はやぶさの大冒険

小惑星探査機 はやぶさの大冒険
「山根 一眞」
販売価格:1,365円(税込)
(中古品:1,180円)
商品概況
在庫:在庫あり。
売上ランキング:65位
平均口コミ評価:5.0点(24件のレビュー)
商品レビュー
小惑星探査機 はやぶさの大冒険の商品レビューが24件みつかりました。
泣きました
小惑星探査機はやぶさについては、地球帰還直前まで何も知らなかったど素人の私ですが、この本は感動!感動!の連続でした。はやぶさは、機械なのですが、まるで意志を持ったアトムのように思えました。このプロジェクトにかかわった方々の熱意、努力、困難にむかう懸命さ、今の宇宙科学の素晴らしさ、日本の科学や技術の素晴らしさ、世界中の皆さんに読んでもらいたいドキュメントです。帰還の光を見て、是非、涙をながしてください。
はやぶさプロジェクトの全貌を知るには、おすすめの一冊
ノンフィクション作家山根一眞が、小惑星探査機「はやぶさ」の、打ち上げ前から、7年にわたる飛行の末、今年6月に「カプセル」が着地・回収されるまでを取材し、多数の研究者にインタビューしたのをまとめたもの。
直径500メートルほどの小惑星「イトカワ」へ、岩石を採取するために打ち上げられたはやぶさ。
ソーラーパネルをふくめても、3メートル四方ほどの小さな探査機が、無限の宇宙をひとり飛び続け、世界初の挑戦をくりかえすという、けなげとも思える姿がまず、胸をうつのだが、さらにすごいのは、はやぶさが無事地球にたどり着くまでの、壮絶ともいえる研究者たちの悪戦苦闘の様子だ。
はやぶさはイトカワ着陸にあたって、3つあり、最低でも2つがないとうまく動かないはずの、姿勢制御のための装置、「リアクションホイール」が、2つまで故障し、残りの一つに、本来はべつの目的で使う「化学エンジン」を併用し、なんとか姿勢を制御する。
ところがその化学エンジンの燃料が漏れ出し、空になってしまい、さらに電池の充電も切れてしまったため、方向を制御できず、通信も不能になったはやぶさは、46日間にわたって行方不明になる。
やっと見つかったものの、姿勢制御ができないはやぶさを、主エンジンである「イオンエンジン」の燃料である「キセノンガス」を、直接機外へ噴射させて姿勢を制御するという、まったくの想定外の奇策でなんとか姿勢を立て直すが、4つあったイオンエンジンの、3つが壊れて、残った1つのイオンエンジンの、今度は「中和器」という装置が故障。
今度こそ絶望的かと思われたが、それも別のエンジンの、壊れていなかった中和器を使うという奇策でふたたび乗り切り、はやぶさは無事、地球に帰還するにいたる。
この本では、その研究者たちの、立ちはだかる壁をひとつひとつクリアしていく、ほとんど鬼気迫るともいえる様子を、本人たちのインタビューも交えながら、克明に描いていく。
7年間にわたり密着取材した著者だからこそ、書き得たことなのだろう。
はやぶさに思いをよせる研究者たちのセンチメンタリズムに、著者が肩入れしすぎ、後半ちょっと、ベタベタした湿っぽい感じになるのが、僕としては鼻に付くところもないではなかったが、日本が誇る、宇宙開発の大きな一歩である、はやぶさプロジェクトについて、全貌を知るには、おすすめの一冊だと思う。
リアルタイムの取材が生きる!渾身のノンフィクション!!
巻末のプロフィールによると著者の山根 一眞氏は現在JAXAの嘱託とあります。冒頭には8ページにわたって「はやぶさ」のイラストや軌道図、「イトカワ」の写真なども掲載されていてプロジェクトの全貌が分かり易く説明されています。巻末には同様に「あの日」の写真などが・・・。
この本の「強み」は、7年前の「はやぶさ」打 ち上げ前からの実地取材の積み重ねがあって初めてできる「臨場感」ですね。発射から帰還まで、それぞれ重要な場面でのプレスリリース、関係者の表情のル ポやインタビューなどが「その時点」でのリアルタイムで書かれていて、現場の雰囲気が良く伝わって来ます。話題になったからと、慌てて関係者への取材をし ての急ごしらえの本ではありません。あえて言えば地味な科学者たちの奮闘の記録ですが、7年間の積み重ねの末に、あの奇跡的な結末を迎える事が出来たと言 う事が良く分かる内容になっています。
様々なメディアが伝えたように、技術的な面の困難さを担当者の意外なこだわりや発想が救ったり、実 務の面ではNASAを初めとする諸外国の機関との連携も重要だったことも分かって、巨大プロジェクトの裏面も垣間見られて興味深く読めます。
結末では、「あの日」の「現地」での関係者の働きが詳しく書かれています。NASAのDC−8が何故あそこにいたか?肉眼で見た最期の光景はどうだったか?初めて見る美しい写真も掲載されていてあの興奮が甦ります!最後には、今世紀最高(今の所は)のドラマと天体ショーを見せてくれた関係者に感謝しつつ読了出来ました。
真っ暗な虚空を一人進むはやぶさ・・・淋しくはなかったのか?いやいや・・・夜空を埋め尽くす星々に見守られていたのだ・・・そんな描写もある、とても人間くさい「大冒険」のお話です。
あの感動と涙がもう一度、、、
HAYABUSAの帰還、日本いや世界中の科学ファンが何故か大注目した出来事だった。日本の地上波マスコミはくだらないスキャンダルとバラエティを追うばかりで日本ではネットで盛り上がるしかなかった。
小惑星のサンプル採取と帰還という世界初の快挙だ。しかし、イオンエンジン等の新技術や余りにも気の遠くなる年月と努力の積み重ねからか、この話を系統だてて素人にも一定の知識が伝わるように分かりやすく説明する本は少ない。
だが、メタルカラーの時代〈1〉 (小学館文庫)を執筆した山根氏の文章なら問題ない。後書きにもあるように中学生にも分かるようにとの配慮で書いたそうだ。しかも、本になるか全く分からない打ち上げ前から実は地道に取材を続けていたというから、納得の出来栄えである。関係者へのインタビュー、複雑な構造の衛星の説明図、はやぶさが送ってきた写真なども含め、はやぶさが成し遂げた快挙に涙が出る。
はやぶさは、予定ではカプセル投下後にまだ暫く実験をするために航行する予定だったことを初めて知った。様々な障害を乗り越えたため、帰還すなわち大気圏で燃え尽きる運命に切り替わったという。その心情を語る関係者の手記に思わず涙ぐむ。
ああ、こんな国に生まれてきて良かった。
まさに「はやぶさの大冒険」です。
一言でいうならば、「はやぶさへの思い」をまとめた一冊といっていいでしょう。
開発者、運用者の思いもさることながら、何よりも著者山根氏の思いが熱い。
仲間(開発者・運用者)の期待を一身に追っての旅立ち。
苦難の連続に満ちた行程。
遥かな旅路の果てに見つけた二つとない宝物。
傷ついた体を引きずりながらの帰途。
そして大勢の民衆に迎えられた堂々の帰還と、帰還とともに尽きたその命。
まさにはやぶさは「現代の英雄」ではありませんか。この物語はそんな現代の英雄、はやぶさの冒険を傍観者の立場から記録した壮大な叙事詩です。異世界ファンタジーの英雄にも負けない、「完全実話の英雄譚」。そんな物語がほかにありますか?
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